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２０ 皇帝ダリアの栽培日誌 |
２００２年１２月９日
家の中で水苔に挿し芽栽培。
２００３年４月１２日新芽が出てきています。 |
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２００３年４月１８日 鉢植えするために掘り出したものですが、根はあまり伸びていません。この左右３画像は、苗を頂いた方が撮影したものです。 |
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平成１５年４月１９日（土）
知人に皇帝ダリアを育てている方がいて、冬の間挿し芽した分が４月頃には差し上げることが出来ると聞いていたので、はやる気持ちで４月になって電話をすると１９日の夕方に２鉢持って来てくれました。
この皇帝ダリアは、メキシコ高地の野生ダリアで、英名 Ｔｒｅｅ
Ｄａｈｌｉａ （Ｄａｈｌｉａ
Ｉｍｐｅｒｉａｌｉｓ） キク科で和名：木立ダイアというそうです。背丈は３〜４ｍにも育ち、１１月頃には開花して１５０程蕾をつけるそうです。ただし、霜にあうと一夜で萎れて、切り花にしても蕾は開花しないそうです。また鉢植えでは大きくならず、花も咲かないと鉢と一緒に入っていたメモに書かれていました。 今年は、この皇帝ダリアの成長記録を毎日観察して、成長記録を掲載していきたいと思っています。
最初もらったときは、６ｃｍ程の大きさで、花が咲く１１月頃には３ｍ程の高さまで成長すると言うことは、単純計算で１日に１〜２ｃｍも成長することになります。
もう４月半ば庭に出して置いても大丈夫だろうと１〜２日テラスに置いていたのですが、筍梅雨というのか、ここ数日長雨が続き少し寒くなったので、せっかく貰ったばかりの苗を枯らしてしまってはいけないと、大事をとって部屋の中で過保護に育ていました。
４月２２日 ８ｃｍ
４月２３日 ９ｃｍ
４月２４日 １１ｃｍ
４月２５日 １３ｃｍ
４月２６日 １５ｃｍ
と順調に育っています。
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平成１５年４月２９日（火）
知人に貰ってから１０日が過ぎました。順調に育っていて、最初より３倍の大きさ（１８センチ）になりました。画像では分かりにくいと思いますが、名札と比較するとずいぶん大きく成長したのが分かります。
枝も万歳するかのように横に広がってきました。ただ不思議なことに、二芽出てきた一方の方は、最初と変わらず一向に大きくなりません。いつまでも過保護に育てるわけにはいかないので、今日からは部屋の管理を止めて、庭に出しました。
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平成１５年５月４日（日）
ゴールデンウイーク中は天気が良くて、庭に出した皇帝ダリア君も元気に育っています。今では２６センチほどまで成長しました。 このダリアを頂いた方からのメールでは、“昨年、一つの芽は３．３ｍに伸び、二つめは１ｍぐらいで 細く、蕾はついたけれど、花は咲きませんでした。おととし、茨木の友人宅では、二本とも、４ｍに伸びましたが、先輩から大変めずらしいと 言われたそうです。たいてい、一つが伸びて、他方は 負けてしまうそうです。わたしの感じでは、一つが ある程度伸びた頃に他方の芽をつんでやると、あわてて伸びてくるのではないかと”と書かれていました。だからもう少ししたら二つ目の芽を取り除こうと思っています。
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平成１５年５月１０日（日）
週初めは、Ｔシャツ１枚でいても丁度よいと思えば、後半急に寒くなってあわててセーターを取り出して着る、温度差が激しい１週間でした。皇帝ダリア君も、暑くなったり寒むなったりで驚いていたことでしょう。
苗だけでは大きさが分かりにくいので、見て分かるようにと段ボール紙に白紙を貼って定規を作りましたが、ちょっとイマイチでしたね。文字はぼやけていますが５センチ間隔に書いています。
最近目立った成長もなく、そろそろ鉢が小さくなったかなと思ったので、大きめの可愛い鉢に植え替えましたので、今回は鉢を鑑賞して下さい。最初２本ほどしか根が出ていませんでしたが、植え替え時には鉢底いっぱいまで毛根が伸びてきていました。
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平成１５年５月１７日（土）
今週は梅雨入りしたかのような、毎日愚図ついた天気が続いていましたが、週末になってやっと青空が広がり、暑くなりました。
この皇帝ダリアを貰ってほぼ１ヶ月が経ち、今のところ順調に育っています。紙定規もマジックで大きく太く書き換えましたので前回よりわかりやすくなりました。最近では、丈３５ｃｍ横幅４５ｃｍと上に伸びるのでなく、横に広がっていくようになってきました。「鉢植えでは成長が遅いかな？」と思い、二つ貰った鉢の一方を直接庭に地植えしたました。その時に、二つ芽が出ていた小さい芽は取り除いて、別の鉢に挿し芽しておきました。
この皇帝ダリアを頂いた方から次のようなメールを頂きました。“今、芽を摘んでも、わき芽の出る力はないと思うので、地植えにして 根がしっかりと張ってからにお願いします。うちの、昨年度の株は 5月になっても 芽が出てこないので、抜いてしまおうと、掘ってみたら、中に芽がありました。あわてて、土をかぶせました。すごく根が張っていて、動かそうとしても、びくともしません。一旦 植えたらあとで後悔するかもしれませんよ。その時は ごめん。” 右側の写真です。→
ということは、我が街の厳しい寒に地上部が枯れてしまっても、根は立派に生きているんですね。
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“皇帝ダリアを頂いた方から、“昨年の株から今年の芽が出てきました。これで三田で冬を越せることが、わかりました。あきらめずに水やりをしていれば、もっとはやく 伸びてきたかもしれません。”と↑画像と一緒にメールが送られてきました。
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平成１５年５月２４日（土）
今週２０日には、雷が鳴りおまけに雹が降るという荒れた天気でしたが、その日以外は比較的穏やかな日々が続きました。皇帝ダリアも順調に育って、高さ４０ｃｍ、横幅６０ｃｍと横に広がってきました。
５月２１日から２７日まで第６回三田まちなみガーデンショーが開催されていて、特設会場では皇帝ダリアを植えているひまわりの鉢が１００円で販売されていました。一緒に見学していた家内が、「可愛いから買ったら？」と言ってましたがそのまま帰ってきて、やっぱり買った方がよかったとちょっぴり後悔しています。明日にでも、もう一度行って買うつもりです。（翌日買いに行ったときには、既に可愛い鉢は売り切れ、可愛くない鉢だけ少し残っていました。思ったときに買うべきでした！）
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平成１５年６月１日（日）
今週５月３１日には、台風４号がやって来ました。５月に台風が上陸するのは、気象庁によると、１９６５年以来３８年ぶりで、過去３番目に早い記録だそうです。風が強く、庭の草木が一部倒れかけましたが皇帝ダリアはまだ背が低いので大丈夫でした。
高さ５０ｃｍ、横幅７０ｃｍ、茎の径１．５ｃｍ、節は五つまで成長しました。
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平成１５年６月１４日（土）
今週６月１０日には、関西にも梅雨入り宣言が出されました。昨年より１日早く、平年より４日早いそうです。
この時期は毎日ジメジメ、鬱陶しい天気が続き、夜にはナメクジたちが花芽や新芽を食い散らかしますが、庭の草花は生き生きと成長して、水やりしなくてよい分おやじは助かります。
皇帝ダリアの葉も青々として、簡易メジャーの長さまで成長（７０ｃｍ）しました。
先日、この皇帝ダリアの苗を頂いた方から、１０年位前の朝日新聞社刊の「世界花の旅」にメキシコのダリアの話が載っていましたと、コピーを頂きました（右下）。
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メキシコ市郊外の野生のダリア
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メキシコの国花はダリアで、先住民の誇りを今に伝えている花だそうです。１５世紀のスペインの侵略で、先住民の建物や風習は破壊されたが、アステカの聖なる山の岩には、ダリアが刻まれていて、今は博物館の庭に置かれているそうです。花弁が八枚ある一重咲きで、皇帝ダリアと同じです。町の教会の壁にもダリアがあるそうで、スペイン人は先住民の宗教儀式の場を壊し、その石でキリスト教会を建てさせたのですが、人々は自分たちの存在を伝えるため、花模様のある石を教会の壁にさりげなくはめたと伝わっているそうです。
野生のダリアはもともと一重で、欧州で品種改良されて今のダリアが広がったそうです。近年他の園芸植物と比べると人気がなく、この原因は、原生地のメキシコ、グアテマラの自然条件のように、ダリアは夏が涼しく、日当たりが良く、水はけが良い場所を好むそうで、日本には栽培は適していないようです。
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平成１５年６月２１日（土）
今週６月１９日には、招かざる客台風６号がまたやって来ました。今年の台風はせっかちなようで６月というのに２度も訪問したことになります。雨は思ったほど降りませんでしたが、風が強くて、庭のオンボロ小屋や鉢類が吹き飛ばされないか心配でしたが、何も被害がなくほっとしました。
最近夜盗虫の出現が多く、オキナグサの葉にしがみついているのを、夜に懐中電灯で照らしながら１０匹ほど捕まえて、薬品浸けの刑にしました。
皇帝ダリアの成長も順調で、簡易メジャーの高さを越えました。今では鉢も小さく感じられ、うっかり水やりを忘れると葉がしよれています。そろそろ地植しなければいけないな〜と考えています。
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平成１５年６月２８日（土）
皇帝ダリアの丈も簡易メジャーをはるかに超えて、９０ｃｍほどまで成長しました。そろそろ、ひまわりの鉢では小さくなり、今日地植しました。根も鉢一杯にまわっていて鉢からは出しにくかったです。わき芽はほとんど成長していなかったので同時に切り取りました。
植える場所は、秋には３〜４ｍほどにも成長するからどこにでも植えられるものでなく、あれこれ悩んだ末に、道沿いからも二階の窓からも見ることが出来る、生け垣の隅に植えました。場所的に狭い場所で、陽も当たりにくく、蟻も近くの場所に巣を作っていたので、無事に根付いてくれるか、心配です。
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